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今回のテーマは、「価格の交渉時に気を付けること」。

少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

◆付帯設備についての条件
付帯設備とは、エアコンやカーテン、照明などの設備のことです。テレビや冷蔵庫といった今後も使用する家電
に比べて、家に合わせて買ったエアコンやカーテンは持っていかないことも多いと思います。
そうした付帯設備を付けたまま売却するのか、それとも片付けてから売却するのかを、必ず決めておきましょ
う。
買主が「エアコンが付いていると思ったからあの価格で購入したのに、付いていなかったから安くしてほしい」
と後から言ってきたり、逆に「新しいものを付けようと思ったら処分費用が掛かって困る」と言ってきたりと、
トラブルになりかねません。
付帯設備についてはあらかじめリストを作成しておき、故障してないかどうかの状態はもちろん、わかるものに
ついては購入時期を明記しておきましょう。リストの作成に関しては、不動産会社の担当者が正式な書式に則っ
て作成してくれますが、売主として知っていることはしっかりと伝えておきたいところです。
そして、そのリストを元に、設置したまま売却するのか、それとも撤去しておかなければならないのかを確認し
ましょう。


◆特に重要な付帯設備
給湯、水回り、空調といった付帯設備は日々の暮らしに直接関係してきます。無かったり故障していたりすると
非常に困り、新しく購入したり直したりしようとすると高価になるものです。
特にこれらについては、しっかりと現状を確認してリスト化するようにしましょう。
照明、収納、建具などについては、そこまで急を要するものではありませんが、処分するのにもお金が掛かりま
す。残すのか、処分するのか、処分するなら売主と買主どちらがするのか、といった取り決めも重要です


◆更地での売却の場合も要注意
現状、建物がある物件を更地にして売却する場合も、建物の解体費用を売主と買主どちらが負担するのかも取り
決めておく必要があります。
「更地で売りに出ていたのだから売主が負担すべき」「現状建物があるのは明白だから買主が負担するべき」と
いった話を後からしてはいけません。
処分費用や解体費用を含めた売却価格の相談をしなければならないということに留意しておきましょう。

◆引き渡し時期の交渉も忘れずに
売主と買主の双方で引き渡し時期の希望が一致すれば問題ありませんが、なかなかお互いの希望が合致すること
はありません。
売主が買い替えのため、次に入居できる時期まで待ってほしい、買主が賃貸の更新があるために早めに入居した
い、などそれぞれに希望があります。
どちらもタイミングがずれれば、それだけコストが掛かってしまいます。そのコストを売却価格に上乗せするの
か、それとも値引くのか。お互いが納得できる条件になるように価格交渉を行いましょう。
そのためには、お互いの希望や条件についても細かく出しておき、それを元にして価格交渉を行うようにしまし
ょう。